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神無月 夕弥
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最近”腐”の道に進みつつある女子
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2008/05/14 (Wed)
最近全然小説を書いてなかったのでリハビリがてらひとつ。
誰も見てくれる人がいないけど結構頑張ってるオリジナルから。
このシーンは結構好きなんだけど多分話の中には組み込まれないだろうから。
よんでやろう、と言う人はつづきからお願いします。
誰も見てくれる人がいないけど結構頑張ってるオリジナルから。
このシーンは結構好きなんだけど多分話の中には組み込まれないだろうから。
よんでやろう、と言う人はつづきからお願いします。
「ねえ、新くん」
彼女は足を引き寄せ、俯く。
「完全犯罪って、どうやったら成り立つと思う?」
その目はどこか遠くを見ているようで、どこも見ていない。
「綿密な工作で、自分がやったって判らなくする? 時効まで逃げ切る? 死体を隠して、絶対見つからないようにする? そうだね。そうすれば、罪には問われないよね。でも、知ってる? もっと簡単な方法があるんだよ」
彼女は一呼吸置いて僕の方を見た。真っ黒な瞳はあの時の虚無の瞳。
「誰にも文句を言わせなければ、責任を問われなければ、罪にはならない」
意味が判らず、僕は首を傾げる。
文句を言わせないって、どうやって? 罪を犯したことは判っているのに。
「つまり、絶対の権力で誰も逆らえなくするの。子どもだってそうでしょ? ガキ大将とか、チームのリーダーとか」
風が、吹く。舞った木の葉の先を見詰め、彼女は目を閉じた。
「だから、私はそんな権力者たちを裁く役目なの。それが、私――KILLER ANGEL」
僕は信じられなかった。そんなことが、まかり通るの?
そして裁くって、それはつまり……。
彼女は僕の思考に勘付いたのか、こちらを見て泣きそうな顔で笑った。
「本当は、殺したくないんだけどね」
《終》
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