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最近”腐”の道に進みつつある女子
マイペースに更新していきます。
お題は、「幼馴染の恋愛」です。
片方は想っているのにもう片方が微妙な関係がよろしとか。
なんか細かく設定されちゃったなとか思いつつとりあえず書いてみました。
続きからどうぞ。
あ、因みに甘々警報発令中です。
『友達以上恋人未満』
「たぁっくぅん!」
幼さを残した顔を輝かせ、藤堂美央は永倉巧へと抱きついた――否、腰へタックルをかましたと言った方が正しいだろう。
巧は数歩よろけながらもなんとか踏ん張る。
そして苦虫を噛み潰したような顔をし、美央へと体の向きを変える。
「美央……」
「どうしたの? ね、一緒に帰ろう!」
そう言って巧の手を握り、歩き出そうとする美央。巧は今度は苦虫をさっきの十倍も噛んだかような顔をし、待ったをかける。
「美央、まあ待て」
「うん」
ツインテールの黒髪を揺らし、美央は笑顔を作る。
(ちくしょう、可愛いじゃねえか……)
「まあそこに座れ」
「たっくん、ここ道路だよ?」
頬を赤らめて家でのように言うと、突っ込まれてしまった。
(万年ボケの美央に突っ込まれた)
少々落ち込む。しかしそんなことを気にしていてはいけない。
巧は気を取り直して腰に手を当てた。
「とにかく! 俺のことをたっくんて呼んだり手ぇ繋いだりタックルしてきたりするのはやめろ」
「え~、なんでぇ!?」
「なんでって、俺らもうすぐ高校生になるんだぞ!」
そう、巧と美央はこの春高校生になる。
いくら幼稚園からクラスもずっと一緒で家も近いといってもそれは問題になってくる。常識的な頭で考えればすぐ判るだろう。
しかし美央は判っていない様子で首を傾げる。
「だから?」
「だからときましたか…」
実は巧は美央に少なからず好意を抱いている。
美央は感じているのかいないのか全く判らないが、昔と同じように接してくる。
しかし最近は手も柔らかくなってきたし、服の合間から谷間の初期段階のようなものが覗いたりもする。
そんな時巧は男の欲望を必死で押さえていたりするのだ。
これはかなり辛い。
「あ、お○゛ゃる丸が始っちゃう! 早く帰らないと!」
「ちょ…、美央!」
(つーか、中三にもなってお○゛ゃる丸なんか見るなっ!)
「ね、お話は後で聞くから早く帰ろう?」
目に涙をためてお願いのポーズをしてくる。
(ちぃしょう…、可愛い…)
顔を真っ赤にして頷く巧。それを確認美央はぱっと顔を輝かせると巧の手をとり、急かしながら駆け出した。
(信用されすぎるのも問題だよな)
幼馴染故の苦悩。
思春期真っ只中の巧少年は今日も苦悩に満ちていた。
終わりです。
名前は適当。苗字にいたっては新撰組の藤堂平助、永倉新八から拝借。
これは短編なので続きません。
いやあ、それにしても甘かった…。