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晴れの国在住。
最近”腐”の道に進みつつある女子
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2009/02/17 (Tue)
2ページ目です。
相変わらず長いですね

つづきからどうぞー

「飲まない。てかお前酔ってんのか?」
 そうだ。ジルベルトがこんなことをするのも自分がこんなにどきどきしているもの全部酒が悪いのだ。
 自分は飲んでいないのだけど、ワイングラスを呪う。
 ジルベルトは「ん~」と顎に手を当てグラスを揺らしている。
と、彼はそれを自分で煽った。そしてもう片方の手でライルの頭を持ち上げる。
「へ?」
 そしていきなりキスをされた。
「!」
 ゆっくりと舌で唇を開けられ、体温で温まったワインがライルの口内に広がっていく。アルコールの香りが鼻腔をくすぐる。
 少しずつ、少しずつ喉に下ってくる。
 喉の内側がかぁっと熱くなった。頭がぼぅっとする。
 ジルベルトは自分の口の中のワインを空にしてから唇を離した。ライルの頭の膝に置くともう一口煽る。そしてもう一度、ライルに口付けをする。
 その動作を数回繰り返す。
 徐々にライルの意識は薄れだす。
 グラスの酒が空になったところでようやくライルの顎から手を離した。

 

「へぇ~、先輩は酔っちゃうとこうなるんですね。非常に興味深い」
「アルドは飲んだこと見たことなかったの?」
「先輩未成年未成年って言ってありもしない法律にうるさかったですからね。これが初めてですよ」
「あははは、ライルらしい」
 2人して好き勝手なことを言っているがそれに反発するものはいま、ジルベルトの膝ですかーっと心地良さそうな寝息を立てている。普段の寝顔とは違い、少しばかりふやけている。
「しっかしたった一杯のワイングラスでここまで寝れるとわねぇ」
「先輩アルコールに弱かったんですねぇ」
 じっと2人でライルの顔を見る。アルドが試しに頬をつねってみた。
「ひゃめれ~」
 ライルは寝惚けた手付きでアルドの手を払うとごろりと寝返りを打つ。そのまままたすーっと寝息を立てた。
「ぶくく…、可愛い…」
 ジルベルトは手で口を押さえて笑う。アルドもなんだか楽しそうだった。
「あー、ライルって本当に可愛いねぇ」
 ひーひー言いながら目元を押さえるジルベルト。彼はそっとライルの頬に手を置く。
 そのままじっとライルを見詰める。その目はとても愛おし気で本当に好きなんだなぁ、とアルドは思った。
「ジルさん」
「ん?」
「ひょっとして、このまま既成事実を作ってやろうなんて考えてませんよね」
 ありえそうだった。
しかしジルベルトからは意外な返事が返ってくる。
「ん~、作っちゃいたいのは山々だけど、ライルの場合そんなことしたら責任取れ、の前に二度と顔を見せるな、とか言われそうだからねえ」
 すごく的を射た意見にアルドは感心してジルベルトを見た。
(何だかんだ言っても、お似合いなんですよねぇ。この2人は)
 もう少しライルの寝顔を肴に酒を勧めようとすると、突然ライルはむく、と起き上がった。
「あ、お目覚め」
「おはよう、ライル」
 しかし返事はない。ぽかん、とした表情でジルベルトを見詰めている。
「ん~、どうしたんでしょうかね」
 と、普段は全く見せないような笑みを浮かべ、ジルベルトに抱きついてきた。そしてそのまままた寝息を立てる。
「うわ、積極的ですねぇ。これも酒で? ……って、ジルさん?」
 なんだか無反応だったので、アルドは隣を見てみた。
 と、ジルベルトは呆けたような表情でライルを見ていた。
「ジルさん?」
 返事は無い。
 目の前で手をひらつかせてみるが、変化はなかった。
 アルドは拳を作ってぽくっと軽く殴ってみた。
「わ、アルド。何?」
 今更気付いたような反応が返ってきた。
「何呆けてるんですか」
「いや、ちょっと嬉しくて…」
「は?」
 訳が判らず聞き返すと、ジルベルトは顔を少々紅潮させ、言った。
「いや、どんだけライルにアプローチしてみても絶対向こうからは来なかったのに、初めてライルの方から抱き付いてきてくれて。それにあんな笑顔見せられちゃって…ちょっと…」
 相当嬉しかったらしい。もう一度ライルを見てそっと頭を撫でる。「ふにゃ~」と、返事のような寝言のような声がした。ずずず、とライルが滑り落ちそうになってから壊れそうなものを包むように、ようやくジルベルトはライルを抱きかかえた。
 すぴすぴと安らかな寝息を立てている彼をそれからジルベルトはずっと見つめていた。
(あー、アツいですねー。こンのバカップルが)
 ひとり取り残されたアルドがそう心で毒づいたかは誰も知る由もない。

 

 

 ライルは後悔していた。やっぱりあのまま回れ右をしておけばよかった、と。
 ジルベルトに口移しで酒を飲まされてから記憶がない。
 気付くと自分のベッドにいた。
 

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