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最近”腐”の道に進みつつある女子
マイペースに更新していきます。
久しぶりに新作うpです。
本当はだむおーじゃないのあげようと思ったんですが、なんかピーンときたので。
書く前に一言。
決して刹那×ルイスではありません。
いつも通りロク刹です。
いつも通り腐ってます。
てな訳で続きからどぞー
『やきもち』
「刹那! 何してるの?」
突然後ろから声を掛けられ驚いて振り向く。
そこには悪戯っぽい顔をした隣人のガールフレンド、ルイス・ハレヴィの姿があった。
軍人でもない普通の女の気配に気付けなかった……。
少し落ち込む。眼鏡の同僚からは度々「資格がない」と言われたガンダムマイスターに本当にふさわしくないのか、という考えが頭の隅をよぎる。
しかし彼女の表情から驚かせようとして気配を消していた事を察し、意欲を取り戻す。
そしてなによりいつも一緒にいる当の隣人の姿が見えないことに首を傾げた。
「沙慈・クロスロードの姿が見えないが……」
「いいのよ! 沙慈なんて!」
いきなり彼女は頬を膨らまして横を向く。
どうやら喧嘩中らしい。ため息をついて彼女見ると、不機嫌そうな顔でくるりと後ろを向いた。
「あ~あ、もう私刹那と付き合っちゃおうかなぁ……」
「はあ?」
いきなり名前を出されて間の抜けた顔をする刹那の腕をとって、上目遣いに見てくる。
「ねえ、私かわいいと思う?」
そう言って誘うように小首を傾げる。いつもなら他人に触れられると「俺に触れるな」といって振り払う刹那だったが、ルイスの邪気のない顔に毒気を抜かれ、横を向いて嘆息した。
「……興味ない」
「ひっどーい! それ結構傷つくよ!」
「そういう事に興味ないと言ったんだ。別に人間の容姿でどうこう変わるものでもないだろう」
「そーだよねー。刹那にはロックオンさんがいるしねー」
棒読みでそう言って刹那の腕にこつんと額をぶつける。
「ちょっとまて、なんでロックオンがでてくるんだ」
「刹那、マンションの壁ってけっこう薄いんだよ?」
「え!!」
一瞬にして顔色を変える刹那に気を良くしたのか、ルイスは刹那の腕を放さずににやりと笑った。
「結構すごい事してるよねぇ。この間なんかも……」
「ちょっと待て! それはあいつが無理やり……」
「て言うのは冗談だけど、あのロックオンさんと刹那見てて気付かないのは沙慈位なもんよ」
冗談という言葉に安堵しつつも今度ロックオンにあったらちょっと話をしよう、と心に決めた。
「ねぇ~、刹那ぁ。デートしよー?」
「断る」
「もう、つれないなぁ」
「いい加減腕を放せ」
「断る」
さっきの刹那の口真似をしてルイスが不貞腐れる。
相当な様子に刹那はやれやれという顔をした。
「ほら、端末に連絡あるかもしれないから」
「それはないよ」
「なんで?」
「着信拒否にしたから」
そこまでするか!
よっぽど何かあったのかと思わず口走る。
「話くらいなら聞くが……」
「刹那やっさしい~」
どうやらその言葉を待っていたらしい。
「だから手を……」
「ルイス!」
血相を変えた沙慈が公園の端に顔を出した。
そして密着している刹那とルイスにまた更に驚いた顔をする。
「せ、刹那……」
「なんだ」
淡々と、あくまでも冷静な刹那に気圧され、沙慈が口篭る。
その様子にルイスは眉間に皺を寄せる。
「ええっと、何を……」
「もう私刹那と付き合うことにしたから!」
「ええっ!?」
「沙慈なんてしらない!」
刹那の顔を少し不安そうに見てくる沙慈に見えるようにもう片方の手でノーのサインを送る。
しかしどうやら気付いてもらえなかったらしい。混乱したように刹那とルイスを交互に見る彼に、面倒な事になったとげんなりとする。
「刹那は私の事かわいいって言ってくれたもん! 沙慈にはネギシさんがいるでしょー!」
「彼女は違うってば!」
「かのじょぉ!?」
「ええっとだから……!」
はっきりとしない沙慈の態度に見る見るうちにルイスの目に涙が溜まる。
「うええええ。刹那ぁ」
そう言って泣き出すルイスの肩を押し、身体を離そうとすると逆に腕に擦りついてくる。
どうしよう、これ……。
本気でこういう事の対処法には縁がないのだ。
思わず助けを求める時に、やはり刹那は彼の顔を思い浮かべる。
「はい、ちょっとウチの貰うよ」
するとその時、丁度思い浮かべた声が聞こえ、身体が宙に浮く。
「……ロックオン」
大きな腕で抱き締められ、一気に体温が上昇する。
「だっから! いつもすぐ抱きつくなって言ってるだろ!」
そう言って振り返るとあくまでも笑顔でロックオンが二人を見ていた。思わず寒気が背中を伝う。
怒っている、とてつもなく。
その様子がわからない様子の沙慈とルイスに、ロックオンはその白い腕で刹那をすっぽり覆う。
「悪いけど、ルイスちゃん。この子は予約済みだから」
「こら! ロックオン!」
悪態をつこうとすると、口を開けた瞬間唇を重ねられる。もちろん、ここは往来である。
一瞬にして思考がシャットアウトした。
すぐに口は離されたが、いままでこんな所で見せ付けるようにされた事なんてない。
なんて言って良いか判らず真っ赤になって呆けている刹那を抱えなおし、ロックオンは二人に手を上げた。
「そう言うことだから、じゃ」
そのまますたすたと歩き出すかと思われたが、数歩歩いて彼は足を止めた。
「ルイスちゃん、沙慈くんの顔を見たら、信じれないことなんてないと思うよ? まだ寒いのにこんなにも汗だくになって君を探してくれたんだよ?」
思わず横を見るルイスに沙慈は照れたように笑う。確かに彼は真夏でも通じうる格好で汗まみれだった。
その二人を見て、にっこりと微笑むと、ロックオンはその場を後にした。
玄関に入るなり刹那は急いでロックオンの腕から逃れると、反対側の壁まで逃げた。
「あんなトコでいきなりなにするんだ!」
「刹那こそ何してたんだよ」
ニコニコと笑いながら、怒りのオーラを発するロックオンが一歩ずつ歩み寄ってくる。
う、とオーラに気圧されるが、刹那はぐるりと部屋を回ってロックオンから逃げる。
「なんで逃げるの? 俺は嫌? ルイスちゃんにやけに大人しく抱かれてたのに?」
「語弊があるだろ! とにかく、ここではもうしない」
そう言って横を向く刹那に、ロックオンは目元の皺を深くする。
「……なんで?」
「ルイス・ハレヴィに筒抜けだと言われた」
一瞬きょとんとした様子のロックオンが急に腹を抱えて笑い出した。
「なんだ!」
「聞こえるわけないじゃん」
「だって……」
「その声が聞こえてるんなら、トレミーとの連絡事項も全部聞かれてるってことだぞ?」
はっとして刹那がルイスの言葉を思い出す。
しかしその間にロックオンはその隙に刹那を壁まで追い詰め、両腕で逃げ場をなくす。
「ちょ…ちょと待て! だからって……むぅ」
すぐさま口を塞がれる。舌使いに翻弄されてる間に、身体の力が抜けてくる。
「ん……、ロック……ふ……」
角度を変えて攻められる度に、身体が感度を帯びてくる。
ずず、と足が立ってられなくなり、徐々に身体が落ちていく。
床にぺたりと座る頃にはすっかり身体が出来上がってしまった。
ロックオンが足の間に手を持っていく。
「ほら、こんなエッチな身体してるってバレたらすぐ食われるぞ?」
耳元で囁かれ、耳朶を舐められる。
「ロック……オン」
「ん?」
「いい年こいて、やきもちなんか焼くな。みっともない」
ぴきり、とロックオンの額に筋が浮かぶ。
「その口、塞いでやるよ」
「え? ……ん!」
再び口付けられ、口内を攻め上げられる。
こうなったらもうロックオンはとまらないだろう、と刹那は全身で受け入れる体制に入った。
背中に回された手が心地よい力が込められる。
ロックオンは気付いているのだろうか。
ルイスにはいくら抱き疲れても何も感じなかったのに、ロックオンには触れられるだけで心臓が騒ぐ事を。
ロックオンにしかこんなに身体は反応しない事を。
やきもちなんて、むしろこっちこそロックオンが手放せないのに。
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刹那も意外とやきもち焼きだと良いと思います。
トレミーなんかでも笑顔で話すロックオンが気になったりとか。
ロックオンは見たまんまだとおもいます、はい
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