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最近”腐”の道に進みつつある女子
マイペースに更新していきます。
携帯では本館が見れない可能性があるのでそれ用です。
1期の途中なイメージ。
結構大掛かりなミッションの前の息抜きで宴会中。
せったんが酒飲んだらどうなるかを考えて書きました。
こんなんだったら可愛いだろうな、と。
1期のせったんは本当に酒の免疫がないと思います。
2期は多分多少は耐性できてるはず。
ぶっちゃけ2期verを書きたいのでうpしたようなもんです。
では、続きからどぞ。
よいどれ刹那
武力介入に突入して、数ヶ月が過ぎようとしていた。
どうも慌しい日常が続く中、ソレスタル・ビーイングのメンバーは最低限の人数だけ残し、地上に降りたった。と、言うのも次のミッションは戦術予報士、オペレーター共々地上にいなければならない。
ミッション前の僅かな時間、クルーたちはたまの休暇にと、カリブ海に浮かぶ隠れ島を中心に好きに生活していた。
しかし今宵、スメラギ・李・ノリエガから招集がかかり、焼肉パーティーという名目の飲み会が開かれた。
酔いどれ予報士として名を馳せるスメラギは、一人で飲むのではつまらなくなり、どうせなら大勢で騒ぎたいという誠に勝手な理由で、コミュニケーションも大事だと銘打ってクルーたちを呼び集めた。
大人組みはスメラギが酔い潰れるまで付き合わされるだろう。
酒には弱くはないと自負しているロックオン・ストラトスだが、流石にスメラギの酒をハイペースで飲み続けるのは辛い。
彼女の目から開放され、ソファに身を埋めると、ウイスキーのロックを傾けながら、騒ぐクルーに目を和ませる。
程よくアルコールも回り、ほんのり身体も温かい。
すると未成年という事で食べる専門に回っていた刹那・F・セイエイが紅い飲み物片手に隣に座った。
いつものように話しかける。
「よ、刹那。楽しんでるか?」
「……え?」
ぼうっとした様子に眉を顰める。カラリと氷を傾け飲み物を飲む彼の呼気から、微かにアルコールの気配を感じる。
「おま……それ酒だろ!」
「ジュースときいたが」
目を擦りながらそう呟く刹那は明らかにのぼせている。
刹那の手からコップを奪うと、慌てて顔を見る。
「おい、誰だよ刹那に酒渡したの! ちょ、刹那。寝るなー!」
ロックオンの声にスメラギが寄って来た。
「何騒いでるの~? 酔っちゃった?」
「ミススメラギ! 刹那に酒飲ませるなよ! 未成年ですよ!?」
完全に寝てしまった刹那を抱えながら抗議の声を上げると、スメラギは紅い顔でコップを傾けた。
「フランスでは子供の頃からお酒は飲むし、未成年前からお酒飲んでる国は腐るほどあるわよ?」
「屁理屈こねんでください。こいつの成長止まったらどう責任取るんですか。とにかく、俺はこいつを部屋に置いてきますので」
「ちゃんと戻ってきなさいよ~」
全く悪びれた風もなく、片手をひらひらと振られてため息を吐く。くうくうと寝てしまっている刹那を抱え、立ち上がる。
アルコールのせいか刹那の身体は温かい。顔を見るとほんのり頬を染め、いつもよりあどけない表情を見せている。
(可愛いなぁ。こんな刹那の顔見れるんなら酒も悪くない……て、何考えてんだ俺)
心の中で自分に突っ込みを入れる。
部屋についてベッドの上に降ろすと、うっすらと瞼を開けた。
「お前は~、渡されても酒飲むんじゃない」
「……飲んでない」
ぼんやりと否定する。はいはい、と適当に相槌を打つ。冷蔵庫から水を取り出して渡すと、ぼうっとした顔で起き上がった。
「アルコール薄めなきゃいけないからな。水飲んどけ」
「……ん」
緩慢な動作でキャップをあける。ロックオンは隣に腰を下ろして視線を逸らした。
こくこくと素直に水を飲む音が聞こえる。なんだか酔っているせいか刹那が物凄く可愛くなっている、とロックオンは思った。
ひとつひとつの動作が、幼さを残し、表情もいつも吊っている眉がとろんと蕩けてぼんやりとした表情が童顔を引き立てている。その上褐色の肌はほんのり赤らみ、独特の艶も色っぽい。
(酔ってる所につけ込むのはダメだ、自重しろ、俺)
次第に溜まってくる欲求に、自制をかける。
スメラギに早く帰るように言われているし、酔っ払って倒れた彼女を運ぶのはロックオンか同マイスターのアレルヤになるだろう。しかしアレルヤが彼女につき合わされ、酔い潰れていしまったていたら後片付けはロックオンしかいない。
うずうずと疼く感情を抑えていると、服の裾が引っ張られた。
振り向くと、飲み終わった様子の刹那が、ロックオンを見上げていた。
「……ロックオン」
「え? あ、ああ。飲み終わったか。じゃあもう寝とけよ。俺はもう戻るから」
立ち上がろうとしたらもう一度名前を呼ばれた。
「どうした? 気分でも悪いか?」
もう一度座って近づくと、いきなり刹那が抱きついてきた。
「……え?」
一瞬何が起こったか判らず、意識が白くなる。
「ロックオン」
もう一度名前を呼ばれ、急いで意識を現実に引き戻す。
いつもの刹那からは想像出来ないような甘えた声を出され、嬉しいながらも現実を疑う。
「んー……」
小さく声を漏らして刹那はロックオンの胸に擦り寄る。
(え、ちょ。もしかして刹那って、甘え癖があるのか!)
にやける頬を必死で戻す。
(これは酔ってるから、酔ってるから、酔ってるから!)
懸命に自分に自制をかける。滾る欲求にを懸命に押さえ、ロックオンは引きつった笑みで刹那の肩を掴む。
「せ、刹那。とりあえず俺、ミススメラギを待たせてるから……」
「……や」
「へ?」
「や、だ。ロックオンといる」
頭に落雷が落ちたような衝撃が走る。思わす鼻血が出そうになり、無意識に鼻を押さえる。
「ロックオンと、い、る」
そう言って背中に回した手に力が込められる。
「ちょ、刹那! ちょっとタンマ!」
身体を離そうとすると、いやいや、と首を振られる。
「刹那~? あんまり悪戯してると俺も自制きかなくなっちゃうぞ~?」
引きつった笑みで刹那の頭を撫でる。すると、不服そうな顔で刹那が見上げてきた。
「ロックオンは、俺といるのが嫌なのか?」
思いがけない問に一瞬反応が遅れる。すると刹那は目を潤ませた。
「……嫌なんだ」
「いや、あの、せつ……」
「嫌なんだー」
言葉を最後まで聞かず刹那はふえええん、と泣き出した。
「ロ…ロックオンは…ひくっ、俺と……えぐ、いたくないんだ」
「せ、刹那ぁ!!?」
「いたくないんだー」
えぐえぐと泣いてまたふええんと声を上げる。
(そして泣き上戸かよ! タチ悪ぃ! 可愛いけどな!)
オロオロと戸惑っている間に、刹那の声は大きくなっていく。
「ああ、もう! 刹那!」
言葉では何を言っても無駄と悟り、刹那の小さな肩を抱き締めた。泣き声が止まる。
「俺がお前といたくないなんてあるわけないだろ! 俺が一番傍にいたいのはお前なんだから!」
酔っ払い相手に何真面目に答えてるんだ、とも思ったが、刹那が泣くのは耐えられなかった。そして、酔っているとはいえ勘違いされたままなのも。
しばらく鼻をすする音が響き、刹那はポツリと言った。
「本当に?」
「当たり前だ」
そういって身体を離す。不服そうな顔の刹那に笑顔で答える。
「傍にいて欲しいならいつまででも傍にいてやるから」
そう言って頬に唇を落とす。一瞬ピクンと反応し、刹那はもう一度ロックオンに凭れ掛かった。
「じゃあ、ロックオンといる」
「ああ。――ただ、その代わり」
そう言ってロックオンは刹那をベッドに押し倒した。ぱちくりと目を瞬かせ刹那が見上げてくる。
「人の事と散々煽りやがって。責任とれよ」
そう言って唇を塞ぐ。刹那はいつもより素直に口を開く。うっとりと目を閉じた刹那に目を和ませ、刹那を貪ろうと舌を口内に入れた。
しかし、しばらく舐めていても反応がない。おかしいと口を離すと、ぷは、と息をする音が聞こえ、そのまま規則正しい寝息が聞こえた。
「え? せ、刹那さーん?」
ほっぺたをむにむにと弄ったが全く反応がない。しばらく待ってもすやすやと気持ち良さそうな寝息しか聞こえない。
「まじかよ、完全に寝やがった。ってことは、お預けか……」
がっくりと項垂れる。
仕方がないので傍にあった布団を刹那にかける。幸せそうな顔で寝ている刹那を見て、小さく笑う。
遠くで仲間が騒いでいる声が聞こえた。ティエリアの怒号で「俺の酒が飲めないのか」といった類の事が耳に入ってくる。いつも仏頂面の彼も酒を飲まされて酔っているらしい。
「ま、全部酒のせいにしておくかな」
そう呟き、刹那の隣に横になる。抱き寄せると、安心しきったように身を寄せてくる。
明日こそはきっちり責任を取ってもらおうと心に決め、ロックオンは静かに目を閉じた。
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すべて妄想の産物です。
きっと翌日には全てを忘れているはず。
そいで
「昨日はあんなに素直だったのに」「そんな訳ない。頭が痛いから黙ってろ」
みたいな会話希望。
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