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神無月 夕弥
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晴れの国在住。
最近”腐”の道に進みつつある女子
マイペースに更新していきます。
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2011/04/23 (Sat)

ずいぶん前に書いてうpしそびれていたブツです。
Padora Haertsのオズギルです。

ヘタレ×天然!ヽ(´∀`)ノ

青年×少年!ヽ(´∀`)ノヽ(´∀`)ノ





わあいww
何気に1巻の時から好きだった作品なのでアニメ化はめっちゃ嬉しかったです。
こお組み合わせは大好きなんですがアリスとかエコちゃんとかも好きww

とりあえず続きからどうぞ~♪

 まだ頭がぼんやりしている。
 瞼の裏で明るい陽の光を浴びながら、オズ=ベザリウスはうとうとと覚醒した。
 のろのろと瞼を開ける。
 見知らぬ天井の映る瞳で、彼はここはどこだろう、と考えた。
 横目で部屋を見渡す。
 質素な佇まいに、平民が暮らす屋根裏のような印象を受けた。
(オレ、いったい……)
 次第に目覚めていく脳みそで、オズは館であった見知らぬ映像にいきわたった。
 がばりと身体を上げる。
(バスカヴィル…、アリスの記憶……オレは……)
「気が付いたか」
 声のする方を向くと、癖毛のある髪と金色の瞳が安心したように微笑んだ。
 今更ながらに気を失った後に彼に運んでもらったんだと気付く。
「ギル……。ここは」
「レベイユだ」
 ギルバートは簡潔に答えるとタバコを口元に当て、書類に目を落とす。
 起き上がると部屋の窓から顔を出す。
「……の、隅の隅だけどな」
 そう言ってギルバートもオズの上から顔を出す。そして煙を口から出した。
 そのまま口を開けて欠伸をする。そこで初めて彼の目元に隈ができている事に気付いた。
「ギル、お前寝てないのか?」
 そう言えばテーブルの上にある書類はかなり量が多い。一晩かけて読んでいたのかもしれない。
 ギルバートは心もち居心地が悪そうにそっぽを向いた。
「慣れているから、平気だ」
 そうは言ってもオズの記憶では昨日もその前も、ギルバートが寝ている所を見たことがない。
「少し休んだら? オレもう大丈夫だし」
 そう言って下から見上げる。心配そうに顔を覗き込むオズに、優しく笑いかけ、ギルバートはキッチンへと向かう。
「紅茶を淹れよう、もっとも、ベザリウスの家のように高価な奴はないが」
 話をはぐらかされた気になり、む、と眉を寄せる。
「ギル!」
「お……? わっ!」
 少し語気を上げ、彼の服を引っ張った。
 するとバランスを崩したギルバードがオズをも巻き込んで床に倒れた。
「いってぇ」
「わ、悪い」
腰を擦るオズに、慌てて身体を起こしたギルバードは、はっとしたように目を瞠った。
「……? ギル?」
 金色の目に見止められ、オズが首を傾げる。
「やっぱり眠いんだろ! お前早く……っ?」
 オズが胸元を引っ張ると、それをも巻き込んでギルバートはオズを抱き締めた。
「ギ、ギルバート?」
 強く抱きこまれる腕の強みを感じながら、オズが戸惑ったように声を出す。
「マイ・マスター……」
 やっと、取り戻した……。大事な、愛おしい……。
 そっと身体を離す。顔を近づけていくギルバートの唇が、オズのそれと重なった。
「……ん!」
 驚いたようにオズが身体を強張らせる。唇を舌でひと舐めすると、ギルバートは口付けをやめ、瞳を覗き込むように顔を近づける。オズは何が何だか判らないと言った顔で硬直している。
「オズ……」
「ギ……。うわっ!」
 急にギルバートがオズに倒れ掛かった。
 強く目を瞑ったオズはギルバートを受け止めるが、どうしていいか判らずなし崩しに倒れる。
 ただ、今のキスで頭の中が沸騰しそうだった。このまま全てを求められても、拒む事も頭に浮かばない。
 しかし、その続きはなかった。動かなくなったギルバートに、オズは慌てて声を掛ける。
「……ギル?」
 返事がない。暫く耳を欹てると、規則正しい寝息が聞こえてきた。
「……寝てる」
 オズは残念に思いながらも、安堵してギルを再度抱きかかえた。

 

「オズ――――――っ!! なんだこれは!」
 数時間後に眠りから目覚めたギルバートは涙目になりながらオズに詰め寄った。
 ギルバートの鴉色の黒い髪の間から覗く白い肌には、黒いインクで「ヘタレ」と書かれていた。
「ん~?」
 機嫌が悪そうに振り向いたオズは、ギルバートを見止めると、にっこりと最上の笑顔を浮かべた。
「ああ、スケベの方が良かった?」
 ギルバートはびくん、と恐怖に固まる。
 オズは天使の様な微笑を浮かべてはいるが、まるで見るものが見たら阿修羅にも見えるような黒雲が辺りに立ち上っている気がする。
 ぷい、とそっぽを向いてオズは軽く舌を出した。
 何か言いたそうに口を開閉させているギルバートを放って新聞を広げる。
(勝手にキスして、勝手に寝た仕返しだっつーの)
 実際ギルバートに口付けされ、胸が高鳴った。その事実もなんだか悔しい。
 しかし素直に伝える気は毛頭ないので、新聞を読むフリをしながら、逸る鼓動を鎮めようと大きく嘆息した。
 


*********

とりあえずお前らずっといちゃいちゃしてればいいよ
だむおー以外は久しぶりですね

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