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最近”腐”の道に進みつつある女子
マイペースに更新していきます。
もう日常情報の更新は諦めきった夕弥です、こんばんは^^;
なんとかクリスマス小説仕上げましたー!ヽ(゜∀゜)ノ ワアイ
その代り1月のぶち申込みまだ出してないー!(ノД`)゜。ウワアアアン
申込み〆切は20日必着なんだよ!
出すだけーwwとか思ってたらサークルカットが真っ白だったんだよ!
とにかく・・・・・・頑張ります(;ω;)
あくまでもサークル参加予定と言い張るよ!言い張るよ!(2回言った)
だってもうマニーは振り込んでんだよおおおおおおお!
ぶちがあるからってタ子ちゃんインテ諦めたんだよおおおお!
負けるかっ!
とりあえずクリスマス小説うp-
空に似ているシリーズからニル刹ですーww
卒業前後のニールとクリスマスをお勉強中の刹那くんのお話。
一応北欧になるからお祭りっていうより宗教行事っぽくしたかったんだけど、よくよく考えたらクリスマスってキリスト教の行事だからなぁ・・・・・・。
アイルランドはイギリスとの関係であんまりクリスマスにそこまで思い入れはないんじゃないかなあ、と。
しかもあれだろ?クリスマス当日にサンタに化けたイベントスタッフとかねえだろう?とか。
色々矛盾点はあると思います。
結構外国事情に詳しい人がいたらイラッとするかもしれませんが、まあ季節イベ小説という事で勘弁してください。
最近はライ刹ブームなのでニル刹、そしてまだ人慣れしていない刹那を書くのは楽しかったです。
ではでは続きからどうぞーww
12月が始まった頃、食事を終えた刹那はロックオンの自室で本を読んでいた。
本、と言ってもロックオンがよく買ってくる雑誌なのだが。実用的な英語を覚えるのなら堅苦しい教科書よりもこちらの方が楽だ。
ジャージャーと台所でロックオンが洗物をしている音が響いている。
刹那はぱらりとページをめくった。
すると真っ赤な服を着た老人のイラストが所々に目に付く。
「さ、んた……くろす?」
もっとよく情報を得ようと目元に皺を寄せてよく読もうと瞳に力を入れる。
「く、りすます。せ、と、さんた……。ぷれ、ぜんと」
「お、刹那。英語の勉強か? 偉い偉い」
じ、と文面を睨みつけていると、洗物を終えたらしいロックオンが部屋に入ってきた。
「丁度良い内容みたいだな。刹那、ちょっとおいで」
刹那の読んでいる雑誌の内容をちらりと見ると、ベッドの端に腰掛けて刹那に手招きをする。刹那は素直にそれに従った。
近くまで寄ると軽くロックオンは自分の足の上を叩く。一瞬だけロックオンの顔を見ると、刹那はロックオンの膝の上によじ登った。
「刹那、クリスマスって知ってるか?」
ふるふると刹那が首を振る。まあ、中東出身であろう刹那がキリスト教のお祭りを知っているわけはないが。
「説明すると長くなるけど、そうだな、お祭りみたいなもんかな?」
おまつり、と刹那が言葉を繰り返す。そして目線を雑誌に戻すとサンタクロースの格好をしたモデルを指差す。
「こいつを倒すお祭りか?」
ガクリ、と首を落とす。子供に夢を運ぶサンタクロースも、その存在を知らないとただの怪しい爺さんに変わるらしい。
「その人は、悪い人じゃねえよ。むしろいい子には毎年プレゼントをくれるいいお爺ちゃんなんだぞ?」
「ぷれぜんと……。贈呈品か?」
間違ってはいないが、贈り物とか、もう少し子供らしい言葉が使えないものか。
呆れ顔で溜息を吐くロックオンを見て、刹那は間違ったのだろうか、と心配そうな顔をする。
「間違ってはないって。アンテナ下向いてるぞ」
しゅん、と項垂れた刹那の頭を笑顔で撫でる。アンテナと言うのは刹那の項に立っているアホ毛にロックオンが付けたあだ名である。刹那は落ち込むと俯くので、アホ毛の先は下を向く。刹那の心情を読み取るひとつの要所としてロックオンには役立っている。
「でも、俺には関係ない事だな」
パタン、と本を閉じた刹那は、いつもの無表情で納得したように頷いた。
「俺は、いい子ではないからな」
「えー? 刹那いい子じゃん」
驚いたように声を上げるロックオンを見上げる。深い赤い瞳が、真っ直ぐにロックオンを射抜いた。
「ロックオンは確かにいい子だったのだろう。でも、俺にはいい子なんて程遠い。だって、俺は……」
言わなくても解るだろう? と目線で訴えてくる。
確かに刹那は家族の温もりを知らない。出会い方からもそれなりに裏の世界を知っている事は解る。おそらく、自身もそれなりに非人道的な罪を犯しているのだろう。
でも、刹那はいい子だ。と、ロックオンは確信している。
本当は、きっと誰よりも優しくて、愛したくて、愛されたい。
そんな事に刹那が進んで手を染めた事は絶対にないはずだ。
だから、罪を犯した自分をを許せなくて、そんな自分が嫌いで、ずっとずっと責めていて。
刹那はきっと、ぬくぬくと生きてきた人間なんかよりもずっと、綺麗な心を持っているはずだ。
だって、真っ直ぐ見詰めてくる強い瞳とは裏腹に、ほら、俺の服を必死に掴んで離さないじゃないか。
ロックオンは悲しみで溢れそうな心を隠し、優しい笑みを顔に浮かべた。
「じゃあ、試してみようか」
「何?」
意味の判らない刹那が聞き返す。
にっこり、と楽しそうに笑うと、ロックオンは膝の上の刹那の身体を自分へと向けさせた。
「刹那は嫌かな、と思って誘う気なかったんだけど。このお祭りのルールで市民は25日に全員教会に行くんだ」
「みさ、だったか?」
ロックオンはコクリと頷く。
「で、その時。サンタさんがやってくるんだな、これが」
だからさ、とロックオンは続ける。
「そのサンタさんが、刹那にプレゼントくれるかどうか、試してみないか? プレゼントくれたら、刹那はいい子って事だろ?」
考えるように刹那は口を閉ざす。今はこの小さな頭で一生懸命考えているのだ。邪魔をしないように刹那が口を開くのを待つ。
「でも、どうやってその、さんた、はいい子か悪い子か判断するんだ?」
「サンタさんは魔法使いだから、見ただけでいい子か悪い子か解るんだよ」
「魔法使い……」
心が揺らぎかけている刹那に、もう一押しだと言葉を続ける。
「サンタさんは凄い人なんだぞ。だって、世界中のいい子全員に一晩でプレゼントを配るんだからな。しかも、その子の欲しい物が聞かなくても解るんだ。な、魔法だろう?」
ロックオンの説明に、刹那の目が輝きだす。
「もし貰えなくても、サンタさんを見るだけで価値はあると思うんだけどなぁ。一年にこの季節しか見られないんだから」
「……そうか。じゃあ、行くだけ行く」
結果は解っているけど、と言う気持ちが言葉の端に漏れている。
事実は、サンタクロースの正体は大人で、毎年教会に足を運ぶサンタも近所の子供たち全員にお菓子を配る、その手のスタッフなのだが。
少し、ずるいかもしれないがこれで刹那が自分に自信が出てくれれば。刹那が少しでも自分の事が信じる事ができたら。もしバレて騙したと怒られてもロックオンが悪者になる位なんだと言うのだ。刹那に嫌われて堪えるのは確かだが、ロックオンは、刹那が嬉しいと思ってくれるのなら、そっちの方が何十倍も嬉しい事だ。
ロックオンの膝の上で英語の朗読を開始した刹那の後ろ頭を眺めながら、ロックオンは小さく笑った。
当日、サンタクロースに扮したスタッフに笑顔でお菓子を渡された刹那は、異常なほど慌てふためいていたが、大事そうに抱えたプレゼントを見て、少しだけ、嬉しそうに口元を緩めていた。
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刹那はなんでも貰えたら嬉しいから、欲しい物っていっても判らないんだよね
それより、自分がいい子なんだって思えたことが最大のプレゼントだから。
まだ、ロックオンには懐いているけど、好きって事が判ってない状態です。
ロックオンは恋愛感情自覚しています。
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