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最近”腐”の道に進みつつある女子
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2009/01/30 (Fri)
今日の目標、ジルライ小説のうp

二話目です。
ちゅーします。
でも長いから続くかもです。
続きからどうぞ。

 

それは何気ない一言から始った。いや、実際は悪意が盛大に込められていた訳だが、兎に角彼、アルドの一言からだった。

「そう言えば、明日はジルさん誕生日ですね」

 ジル、と言うのはこの家最年長の青年、ジルベルト=ジーリのとこである。灰色の瞳と髪を持ち、穏やかな物腰の好青年だ。

 彼の名前が出た途端、パン屋の主的存在ライル=エルウッドは露骨に嫌な顔をした。

心臓は一気に跳ね上がり、必死に冷静を保つよう心がける。

「誕生日?」

 桃色の髪と紅の瞳の少女、薙刃(なぎは)は小首をかしげる。

 侍の国、日本では誕生日は存在しない。一月一日、元旦と共に一つ歳をとる。因みに、薙刃は数えで十四である。

「言葉の通りよ。自分の生まれた日。ついでに誕生会なんかで祝ったりもするわね」

「誕生会! 楽しそう!」

 マリエッタ=テトラツィーニの言葉に薙刃、迅伐(はやぎり)(しず)()は目を輝かせた。どちらかと言うと出てくる料理の方が目的といった風であるが。

 ライルの顔が次第に曇っていく。じっとアルドを見据え色々模索する。

「どうしたんですか、先輩?」

 きらきらと輝く笑顔を向ける彼に、ライルは低音で唸る。ひとり浮いた様子のライルを置いて、周りは誕生会ムードに包まれていく。

「どんなことするの?」

「そうですねぇ。ご馳走で饗なしたり欲しいものを贈ったりしてその人が生まれたことを祝うんですかね」

 「欲しいもの」というところを強調して、アルドはにやっと笑う。

「へぇ~。ジルは何が欲しいのかな?」

「なんでしょうかね。ね、先輩?」

「なんで俺に振る!」

「と、いうわけでジルさんに欲しいものを聞いてきてください」

「どういうわけで!?

 アルドは遠くを見るようにふっと笑ってライルの問いに答えようとする。

「いやぁ~。ジルさん、先輩が行った方が喜ぶんじゃないかと思いまして。なにせ……」

「うわぁぁぁ――――――!ちょっと待て―――!」

物凄いうろたえ振りでライルはアルドの口を塞ぐ。唖然と口を開く他の者に対して、ライルは顔を真っ赤にしている。

「おまっ…それはっ。だからな」

「あのですねー、ジルさんと先輩はですねー」

「判った! 行けばいいんだろ、行けば!」

 胸倉を掴まれながら口に手を当てて叫ぶアルドに負け、ライルは半泣きで承諾する。

「いやぁ~、判ってくれて嬉しいですよ、先輩」

「絶対面白がってるだろう、お前」

「全て善意の賜物ですよ」

「嘘付け」

 諦め半分泣き顔半分でライルは立ち上がる。周りのものは、置いてけぼりを食らったようにぽかんと彼らを見ている。鎮紅とマリエッタに関しては二人の間で目線のみでの会話が繰り広げられていた。

「ライルそこまでジルさんのこと嫌いなの?」

 リタ=レーンが利発そうな顔を心配そうに歪ませ、ライルに向き直る。

 返答に窮したライルは「なんでもない」と言い立ち去ろうとした。

「貞操だけは、守ってくださいね」

「うっさいわ!」

 鎮紅とマリエッタはこの言葉で確信した。

あの二人はそういう関係だったのか。

ライルの後姿に哀愁が漂っていた。

 

 

 

 ジルベルト=ジーリ、愛称ジルはイエズス会でも有数の情報収集者だ。隠密活動が得意で他人のタイプを正確に判断し、それに一番有効であろうと思われる方法で接近する。人見知りのあるリタでさえ、初めに抱いた印象は悪いものでなかった(変人、とのレッテルは貼られたが)

 ライルも決して無能でないし、ジルベルトの能力も認めている。評価としても上位にランクインするであろう。だが、苦手だった。“嫌い”ではない、“苦手”なのだ。と、言うのもジルベルトはからかっているんだか本気なんだかライルに執拗に迫ってくる。実際に何度か唇は奪われたりしている。

 そういうのは得意ではないし、趣味ともしてない。それ以前に俺たちは男同士じゃないか! という考えがついつい頭をもたげる。実際のところ、ライルはジルベルトのことを仕事の同僚としか認識していないと思っている。しかしやはりそう好きだの愛してるだの言われたりキスされたりだのするとやっぱり意識してしまう。

女関係が広くもあるジルベルトを見ていると、やっぱり自分は遊ばれているだけだとも思う。

だからなるべく避けていたのに、アルドのせいで一緒に暮らすまでもなってしまった。

(胃が痛い……)

 階段を昇るにつけキリキリと神経性胃炎が酷くなっていくのが判った。

 

 

 

「ジルベルト、居るか?」

 ドアをノックし声を掛けると、奥の方からもそもそとベッドから出る音が聞こえてきた。すでに昼食は済ました後なので朝起きてからまた布団に入ったと見られる。

「今行くよ」

 寝惚けた声がして足音が聞こえる。ライルは自分の心臓が早くなるのを聞きながらしきりに自分を落ち着けていた。

 ドアが開き、ジルベルトが顔を出した。

「寝てたのか?」

「ちょっと身体がだるくてね。夏バテかなぁ」

 ハハハと笑って彼はライルに向き直った。

「で、どうしたのライル。もしかして、急に会いたくなったとか?」

「んなワケあるかっ!……ちょっと聞きたいことがあってな」

「ガルシアの目撃情報? 先週の分はリタに渡したよ?」

「……そうじゃなくてな」

 言いにくそうに口を動かすライル。ジルベルトは穏やかな目で先を促す。

「えっと、明日お前誕生日だろ? で、皆で誕生会を開こうってコトになってな」

「誕生会……その響きはここ十年程聞いたことがなかったな」

 呆れたような声、しかし悪い印象は受けなかったようだ。「あの人たちらしいね」そういった響きが感じられる。ライルも緊張を少し解き、ジルベルトを見る。

「それで、プレゼントに欲しいものを聞いてこいって言われたんだ」

「欲しいもの、か」

 顎に手をあてしばし思案する。ふとライルと目線があった。

「…………」

「どうした?」

「……なんでもいいのか?」

「出来る限りのことはするぞ」

 ライルの言葉にジルベルトは何度も頷きにっこりと笑った。

「じゃ、ライル」

「…………なんだ?」

 ライルはわざと呼び掛けと取り、にっこりと笑い返した。

「だから、ライル。君だよ」

「白身はいらないのか?」

 微妙な言葉の攻防戦が展開される。ライルは少しずつ足をずらして逃げの姿勢をとる。

「判らないかなぁ~?」

「判らんなぁ」

 お互い笑ってはいるが、とても危険な空気が漂う中、ジルベルトはすっとライルに手を伸ばした。彼は逃げようとするが、背中に壁が当たった。

(しまった!)

「じゃあ、教えてあげる」

 少し陰になるジルベルトの笑った顔に、ライルは心の中で悲鳴をあげた。

 

 

 

 

 

「ジルはなにをやったら喜ぶかなあ」

「そうですね、ジルさんの好きなものを作ったり、サプライズ企画なんかも考えたらイイかもしれませんね」

 薙刃、リタ、迅伐はいずれ開かれるジルベルト誕生会の企画を話し合っていた。と、言っても基本リタが提案し、薙刃と迅伐はきゃっきゃとはしゃいでいるだけだったのだが。

「ねえ、鎮紅はどう思う?」

「え? あ、そうね。部屋の飾りつけとか、かしら?」

「あ、それいい!」

 いきなり振られて少し戸惑ったが、結構すんなり答えられた、と鎮紅は心の中で息を吐いた。

 にこにこと話を聞いていたように見えたが、鎮紅はさっきのことをアルドに問う機会を今か今かと待っていた。以前そういう話題を出したときは「その手の冗談は大っっ嫌いだ!」と一途両断されてしまったが、実際にそういう状態にあるのならばしっかり把握しておきたい。と、言うか鎮紅はこういう話題が好きなのである。男同士、という組み合わせは実にレアであるし。

 くす、と笑って鎮紅はアルドに単刀直入に切り出した。

「で、アルドくん。実際ライルくんが無事に帰ってくる可能性は?」

「何がですか? 鎮紅さん」

「やぁねぇ、言っちゃっていいの?」

 お互いに人の良い笑いを浮かべて笑い合う二人。

「え、ライル怪我でもするの?」

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