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最近”腐”の道に進みつつある女子
マイペースに更新していきます。
なんか表現が無駄だ。
あの頃は若かった……。
つーか少しは文章能力上がってんのかな。
同人を書くにつれ落ちてきてる気がするのは気のせいか……(怖)
オリジ書いてないからなー。
このあと昔の引っ張り出してうpしようかなー。
コミックライブで過去の傷を抉る事だし。
あ、続きからどぞー
ジルベルトが風呂から上がり部屋へ戻ると、ライルは押入れに背中を預け、本を読んでいた。題名は『源氏物語』。貸し本屋で借りてきたのか日本の図書だった。
ジルベルトに気付くと、軽く本を上げる。そんな光景に和みながら、ジルベルトはライルの隣に座った。
「お湯、どうだった?」
ライルは目を本の上を滑らせながら、言った。
「ん、ちょっと熱かったけど気持ちよかったよ。ライルもまた入ってくるといいよ。今度は邪魔しないからさ」
「アルドは?」
「掘り出し物がないかって売店。今頃女将さん相手に値切ってんじゃないかな」
ライルの膝に頭を乗せる。一瞬びくっと動いたが、そのままにしている。
上を向くと、僅かに顔が赤くなっていた。
「連れてきてくれた、お礼だからな」
ジルベルトの視線に気付くと、ライルはそっぽを向いてぶすっと言った。
「気持ちいい」
微笑んで言うと、彼はさらに顔を赤くした。
そんな彼を愛しく思う。本気で好きなんだなあ、とぼんやり思い目を閉じると上から声が降ってきた。
「なあ、ジルベルト」
片目だけ開けると、上を向いたままライルが話しかけてきた。
「俺なんかの、どこが好きなんだ? 無愛想だし、優柔不断だし、要領悪いし…それに」
そこで、言葉が止まる。
ジルベルトは優しく続きを紡いだ。
「男だし?」
上を見たまま、頷く。
そっと手を伸ばし、ジルベルトは彼の頬を触った。ピク、と小さく震え、そっと吐息を漏らす。
「ライルだから、いいんだよ」
ジルベルトは、自分の思っているまま、ありのままを語る。
「僕は、ライルの全部が好きなんだ。ライル以外の人は、その対象にならないくらいの、ね」
「でも……」
「あのね」
見えていないと知りながら、ジルベルトは微笑んだ。
「もしライルが性別だけ女で生まれてたとしても、僕は君を好きになったと思うよ」
頬から手を離し、ジルベルトは寝返りを打つ。
「ライルだから、いいんだよ」
そのまま、すぅ、と寝息を立てだす。ライルは困ったような顔でジルベルトの髪を触ると小さく微笑んで目を閉じた。
アルドが部屋に戻ると、ライルの膝枕のまま眠っているジルベルトと、安心しきった寝顔のライルが迎えてくれた。