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最近”腐”の道に進みつつある女子
マイペースに更新していきます。
イベント参加やめてから結構小説投稿回数が増えてるな。
嬉しい事です。
さてさて、
今回は前に1期バージョンをうpした酒ネタシリーズです。
せっさんはせったんみたいにそこまで酒には弱くはないと思いますがスメラギさんにやられましたww
2期のせっさんはかなり男前度が上がってるのであんまり変わった事はできないなー、と思って告らせました^^
いつもは二人きりでいちゃいちゃしてるのを書いてる私ですが今回はライルを標的にさらし者にしました。
とっても楽しかった(*´∀`)
一応ライ刹はデキてる設定です。
ではでは続からどぞ(*^ω^*)
よいどれ刹那・2期
リボンズ・アルマークとの最終決戦が終わり、数ヶ月。トレミーの修繕に向けてソレスタル・ビーイングの秘密ドックに滞在して、数週間がたった。
怪我の具合もひと段落し、アレルヤとマリーはトレミーの修復完了と共に地上で旅をすることが決まった。
そんな中、戦いの終了とクルー達の労いをかねて、小さな宴会が行われた。
宴会とは言っても、もうスメラギはムチャに酒を飲むことはしなくなったし、ごくごく普通の小さなお食事会みたいなものだ。
しかし度重なる激戦をもひと段落し、みな肩の荷が降りたとばかりに各々楽しみながら食事をしている。もう腹いっぱい食べて眠ってしまっても出撃命令は出されない。オペレーターのフェルトとミレイナは流石にブリッジでの任務があるが、専門的な技術も当分いらないだろうし誰かが代わる事もできるので安心してスイーツを摘んでいる。
ラッセやイアンなどと軽く談笑し、適度にアルコールを取りつつ腹も膨れてきたし少し休もうかと椅子を探していたロックオンは、部屋の隅でぼうっと宙を見ている刹那を見つけた。
「おい、刹那。なに一人でぼーっとしてんだよ。こっちで一緒に飲もうぜ」
軽く手を上げて声を掛けるが、反応がない。
おかしいと思い、近づくと、明らかにおかしい量の酒瓶を横に転がして、死んだ目をしている刹那・F・セイエイの姿があった。
(ちょ……っ。こいつどれだけ飲んでんだよ!)
彼は普段から酒は嗜まないので、明らかに許容量を超えている。しかも多分コレだけの量をのんだらロックオンでもぶっ倒れるだろう。
「刹那! しっかりしろ! 生きてるか!?」
頬を叩いて刺激を与える。緩慢な目線で、刹那がロックオンを見る。とろんと眠そうに蕩けている瞳と適度に赤くなった顔でいつもより色っぽく見えてしまうのは気のせいだろうか。
「ライル……」
二人きりの時、刹那はロックオンをオリジナルネームで呼ぶ。しかし皆がいる前ではいつもコードネームを使っているのに。いまはそれだけ分別がつかなくなっているという事か。
「お前、なに無茶飲みしてんだよ。第一酒大丈夫なのか!?」
ぼうっとロックオンを見詰めていた刹那が徐にロックオンに抱きついた。
「……へ? って、いてええええ!」
しかも力が遠慮なく篭められる。めしめし、と背骨が嫌な音を立てた。
「あー、セイエイさんとストラトスさんがイチャついてます~♪」
早速ミレイナに見つかり楽しそうな声が入ってくる。
「いやっ、イチャついてんじゃない! 絞め殺されそうに……っ。刹那っ! 痛いから、痛いから!」
ありったけの力で束縛から離れる。すると普段は凛々しい表情の刹那が泣きそうにくしゃりと顔を歪めた。
「ライル、俺を拒絶するのか……?」
「ほえっ?」
腰を擦りながら間抜けな声を上げる。するとロックオンの制服の裾をちょこんと掴んで刹那が俯く。
「やっぱり、ライルは俺を憎んでいるんだ……」
(……はっ?)
思わず顎が外れるかと思った。それくらい口を開けた。
「俺の事が、嫌いなんだ……」
(ちょっと、何言っちゃってるのこの人!)
ぐす、と鼻を啜る音が聞こえる。
次に刹那は潤んだ顔でロックオンを見上げた。
「それでもっ、俺はお前の事が好きだから! 愛してるから!」
「ちょっと待てええええ!」
あまりの事に思考回路が追いつかない。既にこの部屋中の視線の的になっている。元恋人のアニューにみんなの前で告白した時、彼女もこんな心境だったのか、と今は亡き彼女に全力で詫びた。
「罪つくりめ」とか「これって逆狙い撃ちですぅ?」とか、様々な言葉が飛び交う。
「なんだこの羞恥プレイ! みんな、違うから! こいつ今酔ってるから!」
顔を真っ赤にして叫ぶロックオンに、スメラギが楽しそうにコップを傾けた。
「じゃあ、酔ってなくって言われたらどうなの? あなたは刹那が嫌いなの?」
しん、と辺りが沈黙する。確実に、ロックオンの返事を待っている。期待している。
(なんでこう言う時だけみんな黙るんだよ!)
心の中で叫ぶが答えは返ってこない。
「ライル……」
今にも泣きそうな刹那の声が決めてだった。
「ああ、俺も刹那が好きだよ! 愛してるよ! これで良いかっ!」
真っ赤になって大声で叫ぶ。大歓声が辺りを包んだ。
「じゃあ両想いが決まった所で、刹那を部屋に連れて行ってくれるかしら? ちゃんと処理するのよ?」
なんの処理かはあえて聞かなかった。しかしこの場から逃げれるのを幸いに、ロックオンは刹那を抱き上げる。
「ほら、刹那。部屋行くぞ」
「……ん」
安心しきったように身体を預けてくる。ほんのり温かい身体にほんの少し気持ちが揺らいだ。
その上ほんのり赤付いて目を伏せる刹那は本当に綺麗だと思ってしまう。
(いやいや、二人きりでも今は駄目だ)
駄目駄目、と小さく呟きながら去る二人を見送った後、フェルとが心配そうな顔でスメラギに寄ってきた。
「スメラギさん、何杯刹那に飲ましたんですか?」
「ん~、私がいつも飲んでた量をあげただけなんだけど、そんなにキツかったかしらねえ」
確信犯だ、とフェルトはスメラギの笑みの中確信した。
「あんまり無茶をさせないでくださいね」
「フェルトは優しいわね~。大丈夫よ、人身御供をつけておいたから」
お酒が残って困ってるのよねぇ、とスメラギは楽しそうに笑う。
「大丈夫よ、ロックオンも十分楽しめるはずだから」
「そうですか?」
複雑そうにフェルトがドアを見る。
まだまだ夜は始まったばかりだった。
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例の如く翌日には全てを忘れている刹那さん。
そしてやっぱり途中で寝てしまう刹那さん。
なんの途中かはご想像におまかせします。
ええ、色々おまかせで。
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